粉茶について
- 粉茶とは
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「粉茶」は、煎茶と同じ製造工程で、お茶の葉を「葉」と「茎」の部分を切断するときに出る「粉」を集めたものもので、「出物(でもの)」とも呼ばれています。
粉茶と粉末茶(粉末緑茶)との違い
よく似た名前で、粉末茶(粉末緑茶)と混同される方がいますが、粉末茶は、煎茶を粉末にしたもので、そのままお湯に溶かして飲用することができますが、「粉茶」は、お湯に溶けないことが一番大きな違いとなります。
粉茶、粉末茶と抹茶との違い
粉茶と粉末茶は、抹茶とも混同されやすいですが、粉茶と粉末茶の原料が煎茶に対して、抹茶の原料は、碾茶となっており異なるお茶となります。
碾茶とは、覆い下で栽培された生葉を揉まないで乾燥したお茶のことで、この碾茶を茶臼で挽いて粉末状にすることで抹茶となります。
粉茶の淹れ方
粉茶は、ティーバッグに加工され販売されることが多いですが、急須を利用して淹れる場合は以下の方法をご参考ください。※急須は、網目の細かい深むし用の急須を使用するようにしましょう。
- BASIC INFO(2人分)
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- 茶葉の量:4g(ティースプーン2杯)
- 湯温:沸騰させた湯
- 湯量:200ml
- 浸出時間:10〜20秒
①茶葉を入れる
- 4g:ティースプーン約2杯分
②沸騰させたポットのお湯を直接急須へ
- 浸出時間:10〜20秒
- 少しずつ均等に注ぎ分け(回し注ぎ)、最後の1滴までしぼりきる
粉茶、粉末茶、抹茶は日本の緑茶(二次加工茶)の一種
これまで紹介してきた粉茶、粉末茶、抹茶は、日本茶の中でも緑茶の一種ですが、煎茶や玉露などと異なり、二次加工品(二次加工茶)に分類されます。
二次加工品とは、製茶されたお茶をもう一度再加工して作る製品のことをいいます。 二次加工品(二次加工茶)には、粉末茶、抹茶、粉茶の他にも、玄米茶、ほうじ茶、抹茶、粉末茶などがあります。
- 緑茶とは
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お茶の茶(生葉)は、摘採された時点から酸化酵素の働きによって変化(発酵)が始まりますが、新鮮な状態で熱処理(殺青)することで酸化酵素の働きを止めることで発酵をさせずに作られたお茶のことを緑茶(不発酵茶)と呼びます。 (※殺青:摘採された茶葉に熱処理を施すことにより、酸化酵素の働きを止めること。)
二次加工茶(緑茶)