玉露の紹介と特徴について|おすすめの玉露の選び方|日本茶・緑茶

玉露とは

玉露とは

玉露とは、茶葉摘み取り前の一定期間、茶畑のまわりに棚を作り、そのうえに葦簀(よしず)などの自然素材や黒い化学繊維で覆いをした「覆下茶園」で被覆栽培(ひふくさいばい)された新芽だけを使って作られた日本茶を代表する緑茶です。

星野村産 高木茶園の伝統本玉露【 八女茶 星野茶 玉露 】手摘み茶

  • 商品名:高木茶園の伝統本玉露ギフト[50g]
  • セット内容:伝統本玉露(真空包装) 50g
  • 生産地:福岡県奥八女星野村産

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茶葉は日光を浴びると葉の中で「光合成」という働きが起こります。 日光を制限して新芽を育てることにより、アミノ酸(テアニン)からカテキンへの生成が抑えられるため、アミノ酸の含有量が高く、逆に渋みの素となるタンニンなどが少ないお茶が出来上がります。

とろりとした口当たりとふくよかな甘みとまろやかな味わい、そして特有の深みのある香り(覆い香)が特徴となっています。

品質は濃深緑色でつやがあり、浸出した茶の色は淡金色でわずかに青みがかり、清澄なものがよいとされています。

玉露の主な生産地は、京都府宇治市、京都府京田辺市、福岡県八女市、福岡県星野村、静岡県岡部町などがあります。

玉露の銘柄

有名な玉露の銘柄には以下のお茶があります。

  • 朝比奈玉露(静岡)
  • 伊勢玉露(三重)
  • 宇治玉露(京都) 
  • 八女玉露、八女伝統本玉露(福岡)

玉露の品種

玉露が栽培されている品種には以下のものがあります。

  • やぶきた
  • あさひ
  • ごこう
  • こまかげ
  • やまかい
  • さえみどり
  • おくみどり

かぶせ茶との違い

同じ被覆栽培にて作られるお茶にされるお茶に、かぶせ茶があります。 玉露とかぶせ茶の違いは、被覆を行う期間(遮光期間)にあります。

宇治茶 かぶせ茶 宇治山 茶葉 100g 伊藤久右衛門

  • 名称:かぶせ茶
  • 内容量:100g
  • 主な生産地:和束町、宇治田原町

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かぶせ茶は玉露と同じく日光を遮り茶を育てます(被覆栽培)が遮光期間が摘み取り前約1週間から10日前後となっており 遮光期間が玉露より短くまた遮光率は玉露より低く50%前後なのが一般的です。(玉露の遮光率ははじめ70%で茶摘み前90%以上。)

遮光期間
玉露 早ければ新芽が出始めたら、もしくは茶摘の約3週間前から
かぶせ茶 摘み取り前、約1週間~10日前後

※遮光期間及び遮光率は一般的な栽培方法で産地、環境等異なります。

このようにかぶせ茶の遮光期間は玉露よりも短い期間となっており、その味わいは、煎茶の味わいを感じながらも覆い香も味わえるなど煎茶と玉露の中間的な味わいとなっています。

煎茶と玉露の違い

玉露と煎茶の違いは、その栽培方法にあります。

これまで説明してきたように、玉露は、摘み取り前の一定期間、茶樹に当たる直射日光を制限する方法(遮光)で栽培されているのに対し、煎茶は摘み取りまで終始露天で栽培されたお茶です。

日光を遮られた茶葉は旨味成分であるアミノ酸が豊富に含まれ、特有の味や香りを醸し出します。一方、露天栽培されて作られた煎茶は、程よい渋みと爽やかな香りですっきりとした飲み口となります。

遮光期間 味わい
煎茶 遮光しない 程よい渋みと爽やかな香りですっきりとした飲み口
玉露 早ければ新芽が出始めたら、もしくは茶摘の約3週間前から とろりとした口当たりとふくよかな甘みとまろやかな味わい、そして特有の深みのある香り(覆い香)
かぶせ茶 摘み取り前、約1週間~10日前後 煎茶と玉露の中間的な味わい

※遮光期間及び遮光率は一般的な栽培方法で産地、環境等異なります。

煎茶、玉露、かぶせ茶はすべて緑茶の一種

玉露は、緑茶のなかの最高級品

これまで紹介してきた玉露、かぶせ茶、煎茶はすべて、日本茶の中でも緑茶の一種となります。

緑茶とは

お茶の茶(生葉)は、摘採された時点から酸化酵素の働きによって変化(発酵)が始まりますが、新鮮な状態で熱処理(殺青)することで酸化酵素の働きを止めることで発酵をさせずに作られたお茶のことを緑茶(不発酵茶)と呼びます。 (※殺青:摘採された茶葉に熱処理を施すことにより、酸化酵素の働きを止めること。)

日本にて作られている緑茶は以下のものがあります。

二次加工茶(緑茶)


上記で紹介している日本の緑茶の中でも最も高値で取引されているのが「玉露」となります。

八女伝統本玉露/伝統本玉露について

八女伝統本玉露(30g)

  • 名称:玉露
  • 原材料名:茶(国産)
  • 内容量:30g

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これまで玉露の製法やかぶせ茶との違いについて紹介してきましたが、実際には、”玉露”と呼ぶための具体的な規定があるわけではないため、棚を作らず化学繊維で茶の木に直接カバーを掛け、かつ被覆日数の浅いかぶせ茶に近い茶でも玉露として販売されている場合が多くなっているようです。

そのため、最大の玉露産地である福岡県八女地域では特に、以下の条件を満たす茶葉について「伝統本玉露」と呼び区別しています。

伝統本玉露を生産する基本的技術

  • 自然仕立ての茶園とする。
  • 肥培管理が十分行われた茶園とする。
  • 被覆は棚掛けの間接とし、稲わらを使った資材とする。
  • 被覆の期間は16日以上とする。
  • 摘採は手摘みとする。
  • 茶葉が硬化しないよう、適期に摘採する。
  • 生葉管理に注意し、欠陥なく製造されたものとする。

以上の基本技術を満たして作られ、JA全農ふくれん茶取引センターに「伝統本玉露」として上場され共販されたものを「伝統本玉露」とする。福岡県茶業振興推進協議会より

八女茶の茶種別栽培区分

茶種 伝統本玉露 玉露 かぶせ茶
仕立法 自然仕立 自然仕立
又は
弧状仕立
自然仕立
又は
弧状仕立
被覆方法 間接被覆(棚被覆)
側面も被覆すること
間接被覆(棚被覆)
側面も被覆すること
直接被覆
間接被覆
被覆資材 稲わら・すまき 稲わら・すまき
化学繊維
稲わら・すまき
化学繊維
遮光程度 95%以上 90%以上 65%以上
被覆期間 16日以上 16日以上 7日以上
被覆開始時期 1.5〜2葉期 2〜2.5葉期 2.5〜3葉期
摘採方法 手摘み
又は
機械摘み
手摘み
又は
機械摘み
手摘み
又は
機械摘み
販売方法 共販
(茶取引センターに出荷されたもの)
共販 共販

これまで、全国茶品評会で賞を受賞している高品質の玉露は、全て伝統本玉露の製法にて作られています。

玉露の開発

日本の高級緑茶の代名詞ともなった玉露製法は、幕末頃に開発されました。 玉露の製法は、抹茶の原料となる碾茶の栽培法である”覆下栽培”と煎茶製法を組み合わせられたものです。

その開発には以下の歴史を辿ります。

1738年:永谷宗円が煎茶製法の基礎を考案

現在の煎茶へとつながる蒸し製煎茶の製法は、1738年に山城の国(現在の京都府)の湯屋谷で永谷宗円(永谷三之丞)により開発されました。

その製法は、①良質な芽を摘み、蒸して殺青。次いで②和紙を貼った焙炉の上で揉みながら乾燥させるといったものでした。

これによって、これまで日本で飲まれていた抹茶のような粉末としてではなく、急須に淹れた茶葉に湯を注ぐだけで成分を抽出できる茶が完成することとなりました。

永谷宗円はこの茶を江戸日本橋の山本屋(現在の山本山)に持ち込み高い評価を得ることになります。そして、山本屋は江戸でこの茶を販売し、商業的に成功を収めることとになりました。

このようにして煎茶が開発され、その製法が次第に全国各地に広まっていき、現在ではこの製法を発展させた煎茶が日本茶消費の大部分を占めています。

茶業関係者は永谷宗円の業績を讃え、生家に近い神社に「茶宗明神」として祀られています。

1835年:覆下栽培にて栽培されていた茶葉を使用した煎茶作り=玉露を開発

永谷宗円による煎茶製法が考案された後、天保時代宇治において緑茶の最高級品としての玉露が開発されました。

この玉露の創始者には諸説あるとされています。以下にて紹介しています。

①1835年、山本嘉兵衛

天保6年(1835年)、江戸の茶商山本屋の六代目嘉兵衛が、より高級な煎茶を開発しようと、碾茶に用いられていた覆下栽培を煎茶に応用し玉露の製法が生み出されたとされる説。

現在の棒状に焙った玉露へと完成されたのは、明治初期に製茶業者である辻利右衛門(辻利)によるものだとされています。

②煎茶宗匠の小川可進衛

2つ目の説としては、煎茶宗匠の小川可進(おがわかしん)が、宇治の上阪誠一(こうさかせいいち)と共に開発したとも言われています。

③宇治の松林長兵衛 

3つ目の説としては、宇治の松林長兵衛が、焙炉場を火事で失い、苦し紛れ他家の煎茶焙炉で製造した茶を玉露と名付けたという話もあります。

おいしい玉露の淹れ方

おすすめのおいしい玉露の淹れ方については以下のページにて紹介していますが、基本情報を次の通りとなります。

BASIC INFO
  • 茶葉:10g
  • 急須:100mlの湯が入るもの
  • 湯呑み茶碗:実質容量30ml
  • 湯量:湯量:90ml
  • 湯温:約60℃
  • 浸出時間:1分半

日本茶の銘柄について

都道府県別お茶のまとめ

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