台湾茶について|台湾茶の特徴とおすすめの台湾茶の選び方

台湾茶とは

  • 品名:RENBO | 恋慕
  • 茶名:東方美人(とうほうびじん)
  • 英語名:ORIENTAL BEAUTY
  • 産地:台湾 | 桃竹苗
  • 種類:烏龍茶

IDLE MOMENTの”東方美人 / RENBO”はこちら



台湾茶とは、台湾で作られるお茶の総称のことです。


台湾には、自生の茶樹もあったようですが、栽培の歴史は1800年頃に中国福建省の武夷から伝えられ櫛魚坑(現在の瑞芳地区)に植えられたのがその始まりとされています。

その後、中国とは異なる地理や気候条件、そして島国であるがゆえに台湾茶は独自の発展を遂げていくことになります。



台湾茶といえば、烏龍茶

  • 品名:HINATA | 日向
  • 茶名:凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)
  • 英語名:DONG DING OOLONG
  • 産地:台湾 | 鹿谷郷
  • 品種:青心烏龍
  • 種類:烏龍茶

IDLE MOMENTの”凍頂烏龍茶 / HINATA”はこちら

台湾茶といえば、烏龍茶と言えるほど台湾独自のブランド(銘柄)が台湾各地でたくさん作られています。



烏龍茶について

烏龍茶は、茶葉の発酵途中で加熱することで発酵を止め、複雑な製法で作られた半発酵茶となります。

中国茶の6大茶類の分類では、青茶に分類されます。(※半発酵茶に分類される青茶は現在では、その総称として、烏龍茶といわれることが多くなっています。)

日光萎凋の工程

台湾四大銘茶として知られる「凍頂烏龍」、「文山包種」、「木柵鉄観音」、「東方美人」などをはじめとして台湾の各地でたくさんの銘茶が作られています。



台湾茶の特徴とは

上記で説明した通り、台湾茶の銘柄のほとんどが烏龍茶です。烏龍茶の他にも、紅茶や緑茶も生産されていますが、知名度と生産規模において圧倒的に烏龍茶です。

烏龍茶は、6大茶類(緑茶、黄茶、白茶、青茶、紅茶、黒茶)では、青茶にあたります。(※最近では青茶の総称として、烏龍茶と言われるようになっています。)



不発酵の緑茶と全発酵の紅茶の間に位置する半発酵茶に分類され、その発酵の度合いは種類によって異なり約10%~80%様々で、銘柄によって風味が全く異なりバリエーションの豊富さも台湾茶(烏龍茶)の特徴となります。

揉捻の工程

台湾茶の各銘柄と産地については以下にて紹介しています。



台湾茶の種類・銘柄と産地

凍頂烏龍茶

  • 品名:HINATA | 日向
  • 茶名:凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)
  • 英語名:DONG DING OOLONG
  • 産地:台湾 | 鹿谷郷
  • 品種:青心烏龍
  • 種類:烏龍茶

IDLE MOMENTの”凍頂烏龍茶 / HINATA”はこちら

凍頂烏龍茶とは、台湾中部の南投県鹿谷郷にある凍頂山周辺の山間部を産地とする烏龍茶です。

茶園は海抜600~1200メートルに位置しており降雨量が多く、常に霧が発生する肥沃な土壌は、凍頂鳥龍茶独特の、ふくよかな香りと味のバランスがよく、まろやかな風味を生み出します。



凍頂山を訪れた際の記録は以下にて紹介しています。



風呂敷状の本綿の布に茶葉を包んで丸く揉み込みながら強く締め上げる(揉捻)により凍頂烏龍独特の茶葉が固く丸った球状の形をしています。



凍頂烏龍茶の詳細は以下にて紹介しています。






梨山茶

  • 品名:HANAGASUMI | 花霞
  • 茶名:梨山高山茶(りさんこうざんちゃ)
  • 英語名:LI SHAN OOLONG
  • 産地:台湾 | 梨山
  • 品種:青心烏龍
  • 種類:烏龍茶

IDLE MOMENTの”梨山茶 / HANAGASUMI”はこちら

梨山茶は、台中縣和平郷梨山村周辺、海抜1700~2500mの急勾配な茶園から収穫された茶から作られた烏龍茶です。



いわゆる「高山烏龍茶」と呼ばれる台湾茶の中でも、特に稀少で高価な事で知られているお茶の1つで、高山茶の中でも特に人気の高い茶として台湾国内外にて知られています。





よく高山烏龍茶として同様に広く知られているお茶として阿里山茶がありますが、その阿里山と比較しても、産地の標高も梨山が圧倒するだけでなく、その土壌や茶の栽培に恵まれた気候も合わさり阿里山茶を上回る品質のお茶となっています。



梨山茶の詳細は以下にて紹介しています。






杉林渓

  • 品名:KUMOMI | 杉林渓高山茶
  • 茶名:杉林渓高山茶(さんりーしーこうざんちゃ)
  • 英語名:SHAN LIN XI OOLONG
  • 産地:台湾 | 杉林渓

IDLE MOMENTの”杉林渓 / KUMOMI”はこちら



杉林渓(杉林渓高山茶)は、台湾茶の最大産地である台湾南投県竹山鎮、標高1600~1800メートルの山間部に広がる杉林渓茶園区で作られる台湾を代表する烏龍茶の1つです。



利用される茶の品種により特徴は異なりますが、高山茶が持つ濁りの無い透き通った味わいで、香りは柑橘系のフルーツや花の香りを連想させ、仄かに甘い後味が特徴です。



杉林渓の詳細は以下にて紹介しています。






阿里山茶

  • 品名:TSUKIYO | 月夜
  • 茶名:阿里山高山茶(金萱)
  • 英語名:ALI SHAN OOLONG
  • 産地:台湾|阿里山
  • 品種:金萱

IDLE MOMENTの”阿里山茶 / TSUKIYO”



台湾屈指のパワースポットとして人々が絶えない人気の観光地として知られる台湾嘉義県阿里山一帯を産地とする台湾を大方する烏龍茶の1つ。



阿里山を訪れた際の記録は以下にて紹介しています。





利用される茶の品種により特徴は異なりますが、全体の傾向として、阿里山茶は緑茶に近くすっきりとした飲み心地で、フルーツや花の香りを連想させ、仄かに甘い後味が特徴です。



阿里山茶の詳細は以下にて紹介しています。






東方美人

  • 品名:RENBO | 恋慕
  • 茶名:東方美人(とうほうびじん)
  • 英語名:ORIENTAL BEAUTY
  • 産地:台湾 | 桃竹苗
  • 種類:烏龍茶

IDLE MOMENTの”東方美人 / RENBO”はこちら



東方美人とは、発酵度が比較的(70%程度)高い紅茶のような味わいが特徴のお茶です。新芽の部分をウンカという虫に喰わせ、その部分を含んだ一芯二葉で作られます。



別名「白毫烏龍茶」や「香檳烏龍茶」とも呼ばれます。東方美人(イギリスでオリエンタル・ビューティー)という名はイギリスのビクトリア女王が命名したとも言われています。



東方美人の詳細は以下にて紹介しています。






蜜香烏龍茶

  • 品名:YAYOI | 彌生
  • 茶名:蜜香烏龍茶(みっこううーろんちゃ)
  • 英語名:HONEY FRAGRANCE OOLONG
  • 産地:台湾 | 鹿谷郷
  • 種類:烏龍茶

IDLE MOMENTの”蜜香烏龍茶 / YAYOI”はこちら

蜜香烏龍茶は台湾烏龍茶の1つで、東方美人と同じく農薬を使用しない茶園で育てられた茶葉をウンカに噛ませ、昔ながらの製法(発酵・焙煎)にて製茶が行われています。



東方美人のような熟した果実や蜂蜜を想わせる甘い香りが口の中に広がりと共に、舌の上でとろけるような後味が魅力のお茶です。一見、紅茶と思わせるほど、深めの発酵が行われていることも特徴の一つです。



南投県凍頂山周辺で生産が始まっており比較的歴史が浅いお茶で、別名、貴妃烏龍茶とも呼ばれています。



蜜香烏龍茶の詳細は以下にて紹介しています。






木柵鉄観音

  • 品名:SHOSHA | 瀟洒
  • 茶名:木柵鉄観音(もくさくてっかんのん)
  • 英語名:MU ZHA TIE GUAN YIN
  • 産地:台湾 | 木柵
  • 種類:烏龍茶

IDLE MOMENTの”木柵鉄観音 / SHOSHA”はこちら



木柵鉄観音とは、台湾台北市近郊の本柵地区で作られる鉄観音茶のことです。約300年前に中国の安渓から伝わった製法を受け継いで作られており、フルーツのような芳醇な香りと、優しい飲み心地が特徴のお茶です。



木柵鉄観音の詳細は以下にて紹介しています。







文山包種茶

  • 文山包種茶(ぶんさんほうしゅちゃ)
  • 別名:清茶
  • 英語名:Wen Shan Bao Zhong Cha
  • 産地:台湾、文山地区
  • 種類:烏龍茶


文山包種茶は、台湾茶の中でも、非常に発酵度が低い烏龍茶の1つで、台湾北部・文山地区で作られています。



柑橘系の爽やかで甘い香りが特徴、水色は透明感のある黄緑色をしています。昔は紙に包んで販売されていたことから、包種茶と名付けられています。




日月潭紅茶

  • 日月潭紅茶(にちげつたんこうちゃ)
  • 英語名:Sun Moon Lake Black Tea
  • 産地:台湾、南投県魚池郷
  • 種類:紅茶


日月潭紅茶は、南投県魚池郷に位置する台湾最大の湖「日月潭」の周辺地域で生産される紅茶ブランドです。日本統治時代に、新井幸吉郎がインドからアッサム種を持ち込んで栽培したのが始りとされています。



恵まれた台湾茶の栽培環境

台湾には島の中央を南北に貫く山々が山脈をなし一年中太陽の光があふれ温暖な気候ながら、昼夜の気温差が激しく霧が頻繁い発生するなど高品質のお茶が作られる栽培環境に恵まれています。



凍頂山にて



茶は、標高が高くなればなるほど、味と香りに大きな影響を与え、品質の高いお茶が生産されると言われていますが、台湾では標高1000mのいわゆる『高山』で収穫された茶を原料として作られたお茶のことを『高山茶(高山烏龍茶)』として人気の高いお茶となっています。



高山烏龍茶とは

『高山烏龍茶(高山茶)』は、台湾で用いられる呼び名で、標高1000m以上のいわゆる『高山』で収穫された茶を原料として作られたお茶(烏龍)のことを意味しています。

高山茶の有名な産地して、梨山、阿里山、杉林渓などがあり、このような有名な産地の場合、産地名を冠して梨山高山茶阿里山高山茶杉林渓高山茶として販売される場合があります。



一般的に高山茶は、柑橘系の爽やかな香りと上品で花のような甘い後味が特徴とされています。(※あくまでも一般的な特徴であり、実際には、茶葉が収穫された産地や製茶方法により味や香りは異なります。)



また、標高が高くなるにつれて、お茶を飲んだ際、気品ある香りとなり、透明感が増し、さらに滑らか口当たりとなること、そして希少価値が増すことことにより、一般的に価格が高くなっていくのが現状です。



台湾茶のトレンド「清香型」

台湾茶(烏龍茶)の製茶過程で、揉捻・乾燥後に火(焙煎)入れをするか、もしくはその焙煎方法によりお茶の味わいが異なってきますが、最近の台湾茶のトレンドとして、焙煎を全く入れていない、もしくは軽めのに焙煎に留めた「清香型」が人気となっているようです。



「清香型」のお茶は、一般的に非常にすっきりとした味わいと、フレッシュな香りが特徴となっています。



清香と炭焙の記載違い



清香

火(焙煎)を全く入れていない、もしくは軽めのに焙煎しているタイプ。一般的に非常にすっきりとした味わいと、フレッシュな香りが特徴。烏龍茶の流れとして、全く火が入ってないタイプが人気が高い。火を入れているに比べて茶葉の色がより緑色をしているためによく緑茶と勘違いされることがある。



炭焙

炭火焙煎のことで、伝統的な焙煎方法。炭の香りで独特の香ばしさが付くと同時に保存性も高まる。



全く火を入れない場合は一般的に清香型と記載し、炭焙(伝統的な焙煎方法)を施した場合、商品名に炭焙と記載し、区別されていまので、台湾茶を購入する際に参考にされてみてください。



清香と炭焙の記載例
  • 阿里山茶 清香
  • 阿里山 金萱烏龍 炭焙


台湾茶を台湾で味わう

茶の文化根付いた台湾では、伝統的なスタイルでお茶を提供するお店から、若い世代による新しい形の茶藝を表現するお店までたくさんあり、お茶の新しい魅力をたくさん見つけることができます。





台湾で美味しい台湾茶をいただく場合おすすすめなのが、茶館(茶藝館・茶芸館)を訪れることです。



茶館(茶藝館・茶芸館)/ティーハウスとは?

茶館(茶藝館)=ティーハウスとは、日本でいうところの『喫茶店』にてあたりますが、茶館を名乗るお店の多く(特に今回ご紹介するお店)は、こだわった茶葉とお茶の淹れ方(茶藝)にてお茶を提供するお店のことを言います。台湾茶、中国茶の提供が一般的です。



茶館といっても堅苦しい感じはなく、中国茶・台湾茶に馴染みのない方でも、丁寧に淹れ方を教えてくれるお店ばかりですので気軽な気持ちで茶藝を体験をしてみてください。





以下にて紹介する地域は、2つに分けており、1つは台湾の中心都市である台北市と2つめは台湾中部の都市台中市です。




台北市の茶館まとめ

台北市は、台湾北部にある都市で台湾の政治・文化・経済の中心地となっており、桃園国際空港、松山空港の2つの空港からもアクセスが良く、世界中から多くの観光客が訪れる観光地となっている場所です。





台中市の茶館まとめ



台中市は、台湾中部にある都市です。台北市からは高鉄(新幹線)を利用して1時間弱で到着する場所にあり、比較的アクセスが良い場所にあります。



台北から台中への移動については以下にて紹介しています。







台中市付近は、台湾茶を代表する凍頂烏龍茶や阿里山茶などの産地がある地域となっています。上質なお茶を手に入れるという意味でも、台中市の茶館はおすすめと言えます。



台湾観光といえば、台北が中心となりますが比較的ゆっくりとした時間が流れる台中の雰囲気もいいものです。 今回のご紹介することで、台中へ訪れるきっかけになれば嬉しく思います。



そんな台中市にある茶館(茶藝館)については以下のページにて紹介しています。





RELATED POST