お茶の産地|三重県|伊勢茶、かぶせ茶などの特徴について

三重県産のお茶について

伊勢茶の産地で知られる三重県

三重県は、煎茶を中心としてお茶生産量は静岡、鹿児島に次いで全国第三位となっており、かぶせ茶が多く生産されています。平成28年荒茶生産量6370トン、栽培面積は3,000ha。


地形・気候・風土

三重県は、年間を通して年間平均気温が約14~15度という温暖でお茶栽培にとてもに適している地域であり、西北に鈴鹿山脈、大台山脈、東南は伊勢湾、熊野灘に面していることなどから、各地で特徴的なお茶がたくさん作られています。

産地は県内全域ですが、大きく鈴鹿山系の北勢地方と南勢地方に分けられ、北勢地方はかぶせ茶、南勢地方は深蒸し煎茶の主産地となっています。(※北勢地方で多く生産されるかぶせ茶は国内生産量第一位) 栽培品種は主にやぶきたが栽培されています。

かぶせ茶とは
かぶせ茶とは、新芽の育成期間中に茶園をワラや寒冷紗などで覆い(被覆栽培)、日光をさえぎって育てたお茶のこと言います。 この栽培方法は、玉露や碾茶など同じになりますが、玉露や碾茶が少なくとも20日間以上被覆栽培を行うのに対し、かぶせ茶の栽培の場合は7~10日間ほどになります。 そういった意味から、かぶせ茶は煎茶と玉露のちょうど中間にあたるお茶と言えます。 陽の光をあてずに新芽を育てるため、茶葉の緑色が濃くなり、煎茶よりも風味が穏やかで、苦渋味が苦手な方にもおすすめのお茶です。

三重県で作られる茶種

茶種については、煎茶、かぶせ茶が多く、最近では、抹茶の原料となる碾茶など新需要に対応した茶の生産も行われています。(加工用原料茶の荒茶生産量全国第一位) 最近では、伊勢紅茶のブランド名で紅茶の生産もされています。

お茶の生産量国内第3位と生産量が高い三重県ですが、宇治茶(京都)や、狭山茶(埼玉)などの他県のブランド茶と比べて、「伊勢茶」はブランド化が確立できておらず、他府県産の銘柄茶の原料用茶として出荷されることも多いことが問題として挙げられています。今後、流通・消費段階で「伊勢茶」のブランド化を確立することが重要な課題となっています。

伊勢茶について

三重県で作られるお茶を総称して「伊勢茶」と呼んでおり、煎茶の中でも特に深蒸し茶、かぶせ茶などが多く生産されています。

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恵まれた立地条件で生育が良好なため、栄養分を多量に含み、煎を重ねても味や香気の変化がない特徴を備えています。

地域団体商標(地域ブランド)に商標登録

平成19年4月13日付けで特許庁の地域団体商標(地域ブランド)に「伊勢茶」が商標登録されています。

地域団体商標制度とは

地域ブランドを保護することにより、事業者の信用の維持を図り産業競争力の強化と地域経済の活性化を支援することを目的に商標法が改正され、平成18年4月から導入されたもの。

平成29年3月31日で、茶は16件(足柄茶、静岡茶、川根茶、掛川茶、東山茶、西尾の抹茶、美濃白川茶、伊勢茶、甲賀のお茶、宇治茶、八女茶、福岡の八女茶、うれしの茶、くまもと茶、知覧茶、かごしま知覧茶)が登録審査を受けており、付加価値を付けた商品として、関心が高い。登録後は10年ごとに更新手続きが必要である。

北勢地方の主な地域

鈴鹿市、四日市市、亀山市の3市を中心に、鈴鹿山麓の黒ボク地帯の平坦地に茶園が広がっています。

南勢地方の主な地域

谷あいの傾斜地や、川沿いの平地を利用して茶の栽培が行われ、大台町、度会町で煎茶が、松阪市(旧飯南町及び飯高町)で深蒸し煎茶が多く生産されています。

その他の地域

その他、県内各地(いなべ地域、津地域、志摩地域、伊賀地域)に小規模産地が点在し、伊勢茶産地を形成しています。

生産地単独によるブランド育成も積極的に行われており、伊勢茶ではなく、地域名を冠したブランド茶が販売されている。

三重で作られるブランド茶

  • 伊勢茶
  • 伊賀茶
  • 度会(わたらい)茶
  • 飯南茶
  • 鈴鹿茶
  • 大台茶
  • 亀山茶
  • 水沢(すいざわ)茶
  • 美杉茶
  • 香肌茶
  • 菰野茶
  • 石榑(いしぐれ)茶
  • 芸濃茶
  • 越賀茶 など

度会茶(わたらい)茶について

産地:度会町

宮川から立ち上る川霧が育む、香り豊かな「わたらい茶」。
伊勢茶の中でも度会町で栽培されるお茶は「度会(わたらい)茶」と呼ばれ、まろやかで豊かな香りが特徴で、古くから人々に親しまれています。 茶園がある場所は、清流で知られる宮川上流に位置し、川霧が掛かるため、良質の茶が作られています。

現在は、減農薬と無農薬の二つの方法により、栽培行われている。 度会茶は、全国をはじめ、各種品評会にて多くの賞を受賞おり、地域を代表する特産物となっています。

水沢(すいざわ)茶について

産地:四日市市

かぶせ茶の産地として知られる。歴史は古く、平安時代、空海によって唐から茶栽培を伝えられたという伝承がある。江戸末期、常願寺の僧、中川教宏が再興し、後に輸出用作物として栽培が盛んになった。

伊賀茶について

産地:伊賀市

県内で旧伊賀国に属する地域で生産される茶葉の総称で、伊賀は鎌倉時代に明恵が植えたと伝わるとされる歴史の古い産地。堅蒸しといわれる伝統的な製法を用いており、高温で1分程度蒸らしてから飲用する。

三重県で伊勢茶が喫茶店

かぶせ茶カフェ

かぶせ茶農家が始めたかぶせ茶カフェ

四日市の水沢町にある、かぶせ茶カフェは、かぶせ茶農家さんが始めた(お茶)カフェです。 かぶせ茶を栽培している茶農家さんが、本当に美味しいかぶせ茶の飲み方・食べ方を知ってほしいと始められています。

1人でも多くの方に「かぶせ茶」を知ってもらい、飲んでもらいたいという思いで、かぶせ茶農家のかたわらこちらのお店を始められています。

かぶせ茶カフェ
  • 住所:三重県四日市市水沢町998−2
  • TEL:059-329-2611
  • 営業時間:10時00分~17時00分(定休:日・月・火・水)
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泗翠庵(しすいあん)

立礼席(りゅうれいせき)は、四季折々のお床を拝見しながら気軽にお菓子と抹茶で一服していただけるいす席の茶席です。 呈茶は四日市茶道教授連盟に所属する先生方が毎日交替で担当しており、お菓子は市内4軒の和菓子店が毎月交替で担当しています。(一服800円)

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泗翠庵(しすいあん)
  • 住所:三重県四日市市鵜の森1丁目13−17
  • TEL:059-352-4960
  • 営業時間:10時00分~16時00分(定休:月曜)
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都道府県別お茶のまとめ


お茶の産地を各都道府県毎に紹介しています。


お茶の産地一覧
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