佐賀県産のお茶について
平成28年、荒茶生産量1,240トン。
佐賀県での茶の栽培は、鎌倉時代初期、宋より帰国した栄西が佐賀県と福岡県の県境に連なる脊振山に宋から持ち帰った茶の種を蒔いたことが始まりとされており、これが日本で最初の茶樹栽培ともされています。
その後、明の陶工が焼き物文化とともに、南京釜を持ち込んで釜炒り茶の製法を伝授したことが、うれしの茶の始まりとされています。
現在の嬉野茶の生産量の多くが玉緑茶(たまりょくちゃ)で、その殆どが蒸し製玉緑茶となっています。
玉緑茶とは、精揉機で揉まないため、勾玉状に曲がった形状に仕上げられた緑茶の総称で、最初の殺青方法の違いで蒸し製と釜炒り製があります。
主産地である嬉野町は、県南西部に位置し長崎県東彼杵郡と隣接する町で、なだらかな山間で霧深く、昼夜の温度差があり日照量などの条件が、茶の栽培に適した地域となっています。
うれしの茶の定義
現在は、「うれしの茶」は、「佐賀、長崎県で生産された原料茶を100%使用して仕上げた統一銘柄」と規定。50%以上100%未満は「うれしの茶ブレンド」と定められています。
うれしの茶のルーツ 「釜炒り茶/ 釜炒り製玉緑茶」
うれしの茶のルーツである「釜炒り茶(釜炒り製玉緑茶)」は、生葉を釜で炒ってから製造した茶です。
精揉機を使用しないため形状が勾玉状となっており、渋みが少なく、香ばしい釜香とすっきりとした味が特徴です。
中国から伝わったとされるこの釜炒り製法ですが、現在では生産量も少なく希少価値の高いお茶となっています。
蒸し製玉緑茶について
煎茶の製造のうち、葉の形状を整える精揉行程を省略した勾玉状(まがたま)の形状をした茶。グリ茶とも呼ばれる。さっぱりとした味が特徴のお茶です。茶葉の乾燥には、回転するドラムに茶葉を入れ、熱風を通して行います。
佐賀県での玉緑茶の生産というと、こちらの蒸し製玉緑茶がほとんどとなっています。
うれしの和紅茶・うれしの紅茶
嬉野の茶葉を使って作られる紅茶を「うれしの紅茶・うれしの和紅茶」と呼び近年人気のお茶となっています。
都道府県別お茶のまとめ
お茶の産地を各都道府県毎に紹介しています。
- お茶の産地一覧
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日本の緑茶について
二次加工茶(緑茶)