ほうじ茶とは
ほうじ茶とは、煎茶、番茶、茎茶などを赤茶色に変わるまで強火で焙じて(炒って)、製造したも日本の緑茶の1つです。焙じことによる香ばしい香り(火香)と苦みや渋みが少なく、すっきりとした味わいが特徴となっています。
カテキンやカフェインが少なめで、胃への負担も少ないため子供から年配の方にまで幅広く安心して飲むことができます。
一般的にほうじ茶は、日常的なお茶としてリーズナブルな価格で販売されていることが多くたくさんの人に親しまれるお茶となっています。
ほうじ茶はリラックスしたいときにおすすめ
ほうじ茶はカフェインの少ないお茶ですので、リラックスしたい時や夜の時間帯でも眠れなくなるという心配をあまりすることなく一日中いつでも美味しくいただくことができます。
ほうじ茶をは冷えが気になるときにもおすすめ
ほうじ茶は、煎茶や番茶などを焙じて製造していますが。このときの熱で、茶葉には「ピラジン」という成分が増加します。 このピラジンは芳ばしい匂いの元ともなっている成分ですが、そのほかに、毛細血管を拡張して血流を促す作用があります。
ほうじ茶を飲んで体がポカポカと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、温かい飲み物を頂いたというだけでなく、ピラジンが作用して体内の血流が促され体が温まったということも言えるかもしれません。
ほうじ茶の種類
茶を焙じる・炒ることで作られるほうじ茶ですが、使用する茶葉や製法の違い、また地域により呼び名が異なる場合があります。以下にその例を紹介していきます。
ほうじ煎茶
通常煎茶として使用する上質な一番茶や二番茶の上質な茶葉を使用した場合、あえて「ほうじ煎茶」とし、上質なほうじ茶として販売されています。
ほうじ番茶
番茶を原料として作られたほうじ茶のことです。一般的にほうじ茶=番茶と理解されていること多いようです。
京番茶
京都では馴染みのほうじ番茶です。香りはスモーキーで香ばしさの残るあと味が特徴で府外の人とっては好みが分かれるほど個性のあるお茶です。
雁ヶ音ほうじ茶
一番茶の茎(雁が音・かりがね)の部分だけを焙じたお茶のことです。茎ほうじ茶、もしくは以下に紹介する加賀棒茶などと呼ばれてこともありますが、お茶を意味しています。
加賀棒茶
茎茶(棒茶)を焙じたものほうじ茶です。石川県で主に生産されており、石川県では「棒茶」、「番茶」といえばこれを指すことが多いです。
ほうじ茶は、二次加工品(二次加工茶)
玄米茶は、日本茶の中でも緑茶の一種ですが、煎茶や玉露などと異なり、二次加工品(二次加工茶)に分類されます。
二次加工品とは、製茶されたお茶をもう一度再加工して作る製品のことをいいいます。 二次加工品(二次加工茶)には、玄米茶の他、ほうじ茶、抹茶、粉末茶などがあります。
- 緑茶とは
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お茶の茶(生葉)は、摘採された時点から酸化酵素の働きによって変化(発酵)が始まりますが、新鮮な状態で熱処理(殺青)することで酸化酵素の働きを止めることで発酵をさせずに作られたお茶のことを緑茶(不発酵茶)と呼びます。 (※殺青:摘採された茶葉に熱処理を施すことにより、酸化酵素の働きを止めること。)
二次加工茶(緑茶)
ほうじ茶の淹れ方
ほうじ茶を淹れる際は、沸騰した湯で短時間で抽出するのが美味しく淹れる秘訣となります。 ほうじ茶は旨み成分が少ないものが多いです。高温で淹れることでお茶の爽快な香りとほうじ茶の香ばしさを楽しみましょう。
- BASIC INFO(2人分)
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- 茶葉の量:4g
- 湯温:沸騰させた湯
- 湯量:200ml
- 浸出時間:30秒
ほうじ茶の淹れ方
①茶葉を入れる
- 4g:ティースプーン山盛り4杯
②沸騰させたポットのお湯を直接急須へ
- 浸出時間:30秒
- 少しずつ均等に注ぎ分け(回し注ぎ)、最後の1滴までしぼりきる
※香りを楽しむため、必ず高い湯を使用します。
※30秒は目安となります。一度淹れてみて、濃く感じた場合は次回は短い浸出時間で、薄く感じた場合は長めの浸出時間とし味を調整します。ただし、時間をかけるとカテキン(タンニン)が出て渋くなりやすくなります。
ほうじ茶は水出しにもおすすめ
ほうじ茶は、暑い季節は水出しにしていただくのもおすすめのお茶となっています。