“MOUNT WUYI”
2018年4月から約2ヶ月間をかけて、中国、香港、台湾の茶の産地や市場を回る旅に出ています。 詳細は、以下のページにてご紹介しています。
こちらでは、泉州駅から武夷山駅への移動と武夷山を訪れた際の記録を紹介いたします。
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泉州駅から武夷山北駅へ高速鉄道(新幹線)で移動
2018年5月18日、この日まで滞在していた泉州より武夷山へ高速鉄道(新幹線)にて向かいました。 利用した駅は泉州駅と武夷山北駅です。
※以前までは、アクセスが困難とされていた武夷山ですが、高速鉄道の開業により上海虹橋駅-武夷山は、わずか3時間ほどでアクセス可能となっており、武夷山への移動は高速鉄道がおすすめです。
泉州駅から武夷山北駅までの列車チケットの購入は、trip.comを利用しています。 中国での多くは、列車・新幹線を利用していますが、その全ての予約でtrip.comを利用しており、おすすのサービスです。
中国移動一覧
- 昆明-大理、大理-昆明
- 昆明-河口北
- 深圳-広州東
- 広州東-潮汕(潮州)
- 潮汕-泉州
- 泉州-武夷山北
- 武夷山北-杭州東
- 杭州-上海虹橋
trip.comでのチケット予約の素晴らしいところは、①チケット検索、②予約、③支払いまで全てネット上で行うことができるところです。
中国国内の駅チケット購入窓口は、慢性的に人で混み合っています。trip.comは、わざわざ駅まで行き、混み合っている窓口で並ぶことなくチケット予約・支払いができる画期的なサービスであり、中国語が得意な方でもおすすめのサービスです。
trip.comは、予約手数料としてチケット1枚購入に対して20元(約300円)が発生します。 ただ、長い時間をかけて並ぶくらいなら日本円にして約300円くらいであれば、あきらかにtrip.comを使う価値があると思います。
またキャンセル手続きも容易ですので、突然の予定変更があった時でも安心です。
※チケットの発券に関しては、駅チケットセンターへ行き手に入れる必要があります。発券窓口も混み合っている場合がありますので、余裕を持って発券するようにしましょう。
武夷山へ鉄道で移動する際の注意点『武夷山北駅を利用する』
武夷山へ高速鉄道が走る駅が武夷山北駅と武夷山東駅の2つあります。
- 武夷山北駅:Google Map
- 武夷山東駅:Google Map
武夷山北駅はもともと武夷山駅だった駅のようで、比較的市街地や武夷山風景区までもアクセスが容易な場所です。一方、武夷山東駅は風景区から離れていており、武夷山風景区を訪れることを目的としている場合、武夷山北駅を利用することをおすすめします。
なお、trip.comを利用して武夷山行きのチケットを検索する場合、必ず『武夷山北』と入力して検索するようにしてください。
もし、『武夷山』として検索する場合、『武夷山東駅』が目的地として表示されてしまう場合があり、『武夷山北駅』へ到着する列車を見つけることができなくなります。
下の画像は、『出発地:泉州駅』から『目的地:武夷山』と入力した検索結果です。
実際、武夷山北駅と武夷山東駅隣の駅ですので、多くの列車がこのどちらの駅へ停車します。私はこのことを知る前に『泉州駅-武夷山東駅』のチケットを購入してしまいました。
この場合、武夷山北駅は、武夷山東駅の次の停車駅となります。 そこで、列車に乗った際、客室乗務員に、武夷山北駅へ目的地を変更したい旨を伝え、その分の料金をその場で払い、簡易的なチケットを受け取りました。その時のチケットが以下の写真です。
チケット情報
- 列車番号:G1688
- 泉州駅出発: 2018年5月19日 09:54
- 武夷山東駅到着: 2018年5月19日 12:39
- 車両: 05, 座席: 12B
- クラス:2等席
- チケット代:163元
- 予約手数料:20元
- 合計:183元
泉州駅
武夷山北駅
- 武夷山北駅:google map
- 三姑環島:google map
武夷山北駅からは、バスに乗って武夷山風景区近くの市街地まで向かっています。
武夷山北駅向かいにあるバスターミナルより路線バス『7路』に乗車し、『三姑環島』あたりで下車すれば宿泊施設やレストランなどがたくさんあつまる場所になります。料金は3元。
武夷山市街地には、岩茶を売るお店が軒を連ねています。
橋を渡るとすぐそこは武夷山風景区となります。入り口でこの絶景。武夷山の壮大さに圧倒されます。 わたしの宿泊先もこの橋を渡ったすぐの場所にありました。
橋の名前はわかりませんが、場所はここです。google map
武夷山風景区内の観光について
武夷山風景区を訪れるには入場券が必ず必要です。私は、宿泊施設の方にお願いし、チケットを購入してきてもらいました。自分で購入する場合は、チケット販売窓口まで購入事前に購入する必要があります。
年々値段が上昇しているというチケット料金。2018年5月時点で225元(3dayパス)。これ以外の選択肢はないようでした。
なお今回時間の関係で筏には乗っていません。筏に乗る場合には、別料金130元がかかります。
武夷山について
武夷山は1999年に世界遺産に登録された中国福建省北部にある景勝地です。
※伝説ではこの山は彭祖(ほうそ)の二人の子ども武と夷によって開かれた山だといわれています。 彭祖(ほうそ)とは800歳以上も生きたとされる仙人で、今でも仙人が暮らしていたとされる洞窟をみつけることができます。
武夷山は地殻変動によって水底だった土地が隆起して地表に現れ、表面の鉄分を含んだ土が酸化して赤褐色に変色した地形である。
四方が渓谷に囲まれており、奇峰の数三十六、奇岩の数九十九あると言われるこの武夷山には、年間350万人もの人が訪れているのだそう。
一般の人が観光可能なエリアは東側の武夷山風景区となっており、主な場所として、天游峰、一线天、虎啸岩、玉女峰、大紅袍、水帘洞、武夷宫などがあります。
また、約2時間もの時間をかけて楽しむ九曲渓の筏下りはも武夷山での人気のアクティビティの1となっています。
以前までは、アクセスが困難とされていた武夷山ですが、高速鉄道の開業により上海虹橋駅-武夷山は、わずか3時間ほどでアクセス可能となっています。
また、ホテル、ユースホステルも充実しており、1泊2日などで気軽に足を運べる観光地となっております。
風景区入場券も高くなりましたがそのかわり各見所を繋ぐシャトルバスも20~30分毎に走っています。 また、風景区は広いのでとても1日では周り切れません。 最低2日、できれば3日あると良いでしょう。
雨はつきもの
武夷山周辺は非常に雨が多い地域となっており、私が訪れた2018年5月頃も頻繁に雨が降っていました。一日中振り続けるわけではなく、降っては止み、降っては止むという感じですが、傘の用意やレンコートなど事前の雨対策をしっかりされることをおすすめします。
武夷岩茶について
武夷山市は、大紅袍を代表とする武夷岩茶が特産品となっており、中国原産品として国家保護を受けています。
有料風景区はもちろんですが、武夷山周辺にはいたるところで、茶園、そして岩茶を販売するお茶屋を見つけることができます。
武夷岩茶として最も有名な茶は『大紅袍』と言われるもので、昔、天心寺の和尚がこのお茶の葉をとある貴人飲ませ、病を治したとう言い伝えがあり、古代より皇帝への献上品として大切にされてきたお茶です。
その大紅袍茶樹の母樹と言われているものが有料風景区エリアの『大紅袍』エリアで見ることができます。
大紅袍茶樹の母樹から取れる茶は、市場に出回ることのない幻の茶となっていますが、以前には20gに250万円もの値がついたこともあるとも言われています。
武夷山風景区の回り方
上の写真が、武夷山風景区へのパスです。
ここに記載されているエリアが、武夷山風景区の有名エリアとなります。武夷宫への入場は無料ですが、それ以外はこのパスを提示して入場することになります。
武夷山風景区観光スポット一覧
- A:天游峰
- B:一线天
- C:虎啸岩
- D:玉女峰
- E:大紅袍
- F:水帘洞
- ☆武夷宫(無料エリア)
各エリア移動はこのパスでつながれており、このパスを提示することで無料となります。逆にパスを持っていないと乗車できません。
これらのエリアは内部で繋がっている場合がなるので、わざわざ一度外にでて、移動する必要がない場合があります。
私が、宿泊施設に着いたのが2018年5月19日15時頃でしたが、その際に宿泊先の方におすすめされてルートは以下の通りです。
1日目(2018年5月19日) ☆武夷宫(無料エリア)
2日目(2018年5月20日) (A)天游峰 (B)一线天 (C)虎啸岩 (D)玉女峰
3日目(2018年5月21日) (E)大紅袍 (F)水帘洞
武夷山風景区は、18時頃に閉鎖になり、以降は入場ができなくなります。ですので武夷山に到着した日は入場無料エリアのみを見学しています。
翌日のスタートは、(A)天游峰からがおすすめです。理由は、(B)一线天、(C)虎啸岩、(D)玉女峰が内部で繋がっており、歩いて移動できるためです。長距離で歩くことが苦手な方は、都度入場したエリアから外へ出て、バスで次に移動することもできます。
結果的に、私は3日目の(E)大紅袍と(F)水帘洞も2日目のうちに回ることができましたが、かなりハードスケジュールとなるため、あまりお勧めいたしません。
以下は、各エリアの紹介となります。
武夷宫(無料エリア)
チケットを必要としない無料観光エリア「武夷宮」。漢の皇帝が武夷山の神人である武夷君を祀ったのが「武夷宮」です。 大王峰の南の麓に位置しており、九曲渓の筏下りの終着点となります。
(A)天游峰
天游峰は標高400メートルもある武夷山の中で最も高い峰です。天游峰に登るため、長い行列ができます。
天游峰の入り口近くにある武夷山市茶葉研究所
(B)一线天
画像がブレて様子が伝わっていませんが、恐ろしく狭い岩と岩の間を抜けて上に上がって行きます。天游峰とはまた違ったスリルを味わうことができますが、閉所恐怖症の方はにはおすすめできません。
(C)虎啸岩
https://www.instagram.com/p/BWJhdJHAOrY/?taken-at=393147629(B)一线天から(C)虎啸岩への移動の際もいたるところに茶園をみかけます。
(D)玉女峰へ歩く方は、左へ、一度出る方は右へ。
(D)玉女峰
優雅な佇まいの九曲渓玉女峰。岩肌の形が優雅で美しい美女に例えられたことから、この名称で呼ばれようになったそうです。
https://www.instagram.com/p/BlPN_7JhCbT/?tagged=%E7%8E%89%E5%A5%B3%E5%B3%B0(D)玉女峰から一度外へでて、(E)大紅袍へバスで移動します。
(E)大紅袍
(F)水帘洞
遥か上の方から水が落ちてくる滝。幅、高さそれぞれ約100mもあるとのこと。下から見上げるとそのスケールに圧倒されます。
以上が武夷山風景区の紹介となります。
2018年4-5月に訪れた茶にまつわる地域