“ALISHAN MOUNTAIN”
2018年4月から約2ヶ月間をかけて、中国、香港、台湾の茶の産地や市場を回る旅に出ています。 詳細は、以下のページにてご紹介しています。
こちらでは、2018年4月30日に阿里山茶の産地である、阿里山を訪れ茶園とお茶づくりの現場を見学してきた際の記録を紹介致します。
阿里山については以下にて紹介しています。
IDLE MOMENTの”阿里山茶 / TSUKIYO”はこちら
なお、この時は台湾台中市内に滞在しており、①台中駅- 嘉義駅(鉄道)、 ②嘉義-阿里山(バス)にて移動をしております。 台北から台中への移動については、以下のページをご確認ください。
阿里山について
台湾中部の山間に位置する阿里山は、台湾屈指のパワースポットとして人々が絶えない人気の観光地として知られています。
実際に阿里山という山はなく、台湾嘉義県にある15の山々から成る国家風景区(国定公園)一帯の山脈を総称して『阿里山』と呼ばれており、当サイトでもわかりやすく『阿里山』とご紹介させていただきます。
この阿里山、実は私達日本人が深く関わっていた地であり、現在も活躍し、世界三大登山鉄道と言われている「阿里山森林鉄道」は、その昔、日本統治時代にそこで採れた木材を運搬する目的で建設されたものです。
そんな阿里山ですが、パワースポット以外にも、台湾を代表する烏龍茶の産地として知られています。
阿里山茶(阿里山高山茶)について
阿里山は、有名なパワースポットとしてだけでなく、台湾茶の中でも特に人気の高いお茶『阿里山茶』の産地として知られています。
標高の高さは、お茶づくりにおいて非常に大切な要素として知られていますが、とりわけ、この山が産するお茶は『阿里山高山茶』とも呼ばれ、低地のお茶とは異にする、味・香りが特徴で高い評価を得ています。
この地域の標高は800~1700mほど。嘉義縣駅から阿里山へ向かう山道では麓から頂上に向かうまで広いエリアで茶園、また製茶工場を見かけることができ、多くのお茶好きがいいお茶を求めに買い付けにやってきます。
- 高山茶とは?
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『高山茶(高山烏龍茶)』は、台湾で一般的に用いられる呼び名で、標高1000m以上のいわゆる『高山』で収穫された茶を原料として作られた烏龍茶のことを意味しています。 一般的に茶は、標高が高くなればなるほど、味と香りに大きな影響を与え、品質の高いお茶が生産されると言われております。 高山茶の有名な産地として、梨山、阿里山、杉林渓などが挙げられます。
阿里山へのアクセス
上記の通り、2018年4月30日に台中市内より阿里山へ電車、バスを乗り継いで移動しています。 こちらではその際のアクセス方法をご紹介いたします。
阿里山へのアクセス
- ①台中駅- 嘉義駅(鉄道)
- ②嘉義駅-阿里山(バス)
なお、台北から台中への移動については以下にて紹介しています。
①台中駅 – 嘉義駅(鉄道)
まず、阿里山へ行くには、台鉄(鉄道)もしくは高鐡(新幹線)で嘉義駅に行く必要があります。
その後、嘉義駅から阿里山駅までは上で紹介した『阿里山森林鉄道』するのが、人気のルートのようだったのですが、2018年5月時点では、台風のによる大きな被害や脱線トラブルなどにより、嘉義駅から阿里山駅へダイレクトに行ける線は復旧工事が進められているようで、利用することができなくなっているようです。(ただし、阿里山駅周辺の支線は運行中です。)
そのため、阿里山へのアクセスは、公共機関を利用する場合、嘉義駅からバスを利用することとなります。
ちなみに、嘉義駅は、高鐡嘉義駅(新幹線)、台鉄嘉義駅(列車)があり場所が異なりますので注意が必要です。
今回は、①台鉄嘉義駅(鉄道)から阿里山へのアクセス方法をご紹介します。また、バスの終点は阿里山ですが、実際には有名な茶の産地でもある『石棹』にて下車をしています。
●台鉄嘉義駅 – 石棹:所要時間1時間30分
石棹(バスストップ)
※台鉄嘉義駅から阿里山(終点)まで乗車した場合は所要時間約2時間30分ほど。
嘉義(台鉄)までの行き方
今回は、台鉄台中駅から台鉄嘉義駅へ台鉄(鉄道)を利用して移動しています。台鉄台中駅は、比較的台中市内からアクセスが良い場所に位置しています。
電車で台中から嘉義への移動は1時間ちょっとで到着します。台鉄(鉄道)のチケットは、行きはコンビニにて購入、帰りは駅の自動券売機にて購入しています。
台鉄台中駅 – 台鉄嘉義駅
- 片道:224TWD
- 発着時間:9:23-10:46
※高鐡(新幹線)で嘉義駅へアクセスする場合
高鐡嘉義駅駅からも、阿里山行きのバスが出ているようです。こちらは利用しておりませんので、詳しい情報はご紹介できませんが、が以下の点について注意が必要です。
台湾を旅していて、よく混乱してしまうのが、高鐡と台鉄の違いです。台鉄(台湾鉄路)は、日本でいうところの普通列車、急行列車、特急列車です。高鐡(台灣高鐵)は、日本でいうところの新幹線です。多くの地域でこの2つの駅は全く別の場所に位置していることが多いです。
たとえば、高鐵台中駅と台鉄台中駅はこれだけ離れています。
また、高鐵嘉義駅と台鉄嘉義駅も別々の場所に位置しています。
嘉義駅に向かう場合、高鐵を利用するのか台鉄を利用するのかをしっかり確認するようにし、駅の場所を間違いないようにご注意ください。
②嘉義駅へから阿里山へバスで移動する
台鉄嘉義駅から阿里山へ向かう場合は、駅の改札を出てすぐ目の前のバスロータリーから阿里山行きのバスへ乗車します。
阿里山行きは、7322路です。バスは30分〜1時間の間隔で運行していたと記憶しています。 (阿里山行きの嘉義発車の最終は14時頃のようですので乗り遅れないようにしましょう。)
多くの人がこのバスを待つために並んでいます。バスチケットは一部の席で予約が可能のようですが、ほとんどの人が予約せず自由席にて乗車していましたが、特に立ち席になることなくみんな席に着くことができていました。
バスの乗り阿里山へと向かうと壮大な景色が目の前に広がってきます。たくさんの茶園やお茶作りをしている風景を見ることができます。
ちなみに、阿里山までの道中、道はしっかりしていますが、バスはそれなりのスピードでくねくねした山道を登っていきます。
こういった状況が長い間続きますので、車酔いのしたことがない人でも注意した方がいいです。車酔いが心配な方はバスの後方ではなく前方に座ることををおすすめします。
石棹で下車
バス乗車後して1時間30分くらいたって多くの茶園と製茶工場が点在する石棹に到着します。ここで私は下車しました。さらに阿里山へ向かう場合はここから1時間ほどでかかるようです。
石棹(バスストップ)
料金の支払いは、現金で問題ないようですが、おすすめは悠々カードです。乗車時、下車時ともにカードをピっとやればそれでOK。悠遊カードについては以下にて紹介しています。
茶園、製茶工場を回る
石棹にて下車すると、周りには製茶工場やお茶屋が立ち並んでいます。コンビニはありますがレストランなどは見当たりませんでしたので、必要であれば食べ物を持参することをおすすめします。
この日は、この辺りで複数の製茶工場を見学し製茶の現場を見学すると共にお茶を試飲してきました。
石棹から嘉義駅へ
製茶工場の見学が済んだ後は、再び台中へ戻るべく嘉義駅行きのバスに乗っています。バスストップは、来た際に下車したバスストップの向かいとなります。