HOJOオーナー北城彰氏

“HOJO TEA”

左:北城彰氏、右:戸田裕也 @雲南省

お茶好きの方はご存知の方の方が多いかと思いますが、HOJOは世界から厳選された茶と茶器の販売を行なっている会社で北城彰(ほうじょうあきら)氏が代表を務めています。

HOJOオーナー北城彰氏は、当サイトを立ち上げるに当たって必要不可欠な方であり、私の茶の師匠とも言える方です。

当サイト『IDLE MOMENT』の管理・運営は戸田裕也により行われていますが、茶に関する多くの知識は、HOJOオーナー北城氏からご教授を頂いています。

お茶の専門店HOJO

ホームページ BLOG

北城氏はHOJO設立前、大学院にて食品栄養科学を専攻後、日系の上場食品企業にてスパイス及び食品の開発などに携わりながら最終的にはマレーシアにて工場長を務められた食品科学のエキスパートです。茶を科学的な見地から分析される自身のブログは、お茶好きだけに限らずとも一見の価値があります。

HOJO BLOG

私はこの方に2017年9月にお会いして以来、今日まで公私に渡って大変お世話になっており、お茶に関すること、食に関すること、そしてビジネスに関することなど日々たくさんのこと教えて頂いています。

2018年4月には、北城氏に同行し、中国雲南省まで茶の買付の現場を見学させて頂くという貴重な体験もさせて頂きました。

北城氏は茶の知識だけでなく、人間的な魅力もとても強く、人を惹きつける力を持っている方です。それは国を越え、中国では茶師や茶農家とも強力な信頼関係を築いており、HOJOの茶の品質へと繋がっているのだと感じています。

また、HOJOはマレーシア・クアラルンプールにも店舗を持つと共に、英語でも情報発信も行っているため海外に多くのHOJOファンを持っています。

以下では、2017年に北城氏に初めてお会いし、テイスティングのトレーニングを受けた際の記録を紹介しています。

2017年9月HOJOオフィスにて

私がここで何度も紹介する必要がないほど、HOJOは高品質の茶を販売する会社として日本、そして海外においてとても有名です。

もともと私は、このHOJOの茶のファンでしたが、私自身がお茶のビジネスを始めるにあたり、どうしても北城氏にお会いしお話がしてみたいと思っていました。

何度かお電話でお話した後、事情を説明し面会のお願いしたところご了承くださり、2017年9月に長野にあるHOJOオフィスを訪れる機会をいただきました。

HOJOの長野オフィスは、豊かな自然に囲まれた場所に位置しており、あたり一帯はりんご園が広がっています。

2017年9月6日に長野のHOJOオフィスに無事到着した私は、早速北城氏から茶のテイスティングのトレーニングを受けることになりました。

そこで、お茶の品質を見極める条件として、①コクの深さ(喉越し)と②余韻について学ぶことになりました。

美味しいお茶の条件
  • ①コクの深さ(喉越し)
  • ②余韻の深さ

HOJOのウェブサイトやHOJOブログにてこのコクと余韻を用いて商品解説をされているのでこのことについて理解されている方も多いかと思いますが、この2つの私の理解としては以下の通りです。

①コクの深さ(喉越し)

お茶の品質を計る上で、『コク』の深さはとてもに重要な感覚となります。

『コク』とは、品質の高いお茶を飲んだ際、舌の上を驚くほど滑らかに通り抜けていき、喉の奥に吸い込まれていくような感覚のことで、『喉越し』とも表現されます。

②余韻の深さ

余韻とは、お茶を飲んだ後に持続的に続く満足度のようなもので、品質の高いお茶ほど長く続きます。

コクの深さと、余韻の深さはほぼ同じものをして扱うことができます。コクの深さは、余韻の深さに比例します。よって、コクの深いお茶はその度合いに比例して余韻の長さを感じることができます。

私自身、北城氏にテイスティングの訓練をしてもらうまで、この感覚をしっかりとは理解できていませんでしたが、一度その感覚を理解し、意識しながらお茶を飲むようになるとこれまでとは違った世界が見えてくるようになり、お茶を飲むことが前にも増して楽しくなっていきました。

上の写真は、品質順にお茶を飲み比べを行なったときのものです。

北城氏にアドバイスを受けながら品質が低いものから高いものへ飲み比べを行なっていくと、とてもわかりやすくコクと余韻を理解できるようになっていくのでした。

茶の品質は、茶の育つ環境に比例する

これは、北城氏からお茶について学ぶ上で最初に教えて頂いたことの1つです。上記で紹介した①コクの深さと②余韻の深さには、この茶の育つ環境が大いに関わってくることになります。

茶が育つ環境としての理想は、限りなく自然の環境で茶樹が育つことです。農薬はもちろん、肥料を与えず、自然の生態系の1つとして厳しく育った茶樹から採れる茶葉からは猛烈に強いコクと余韻をもたらしてくれます。

野放茶園

上の写真は、2018年4月に中国雲南省に北城氏と共に茶の買い付けに同行させて頂いたとき撮影したある茶園です。見にくいですが、写真真ん中に、お茶摘みをする人が写っています。

日本の茶園を見たことがある方がこの写真をみると驚かれると思いますが、これはれっきとした茶園であり、現地では『野放茶園』と呼ばれ非常に価値のある茶園して理解されています。

このような野放茶園の特徴として以下のことが挙げられます。

野放茶園の特徴
  • 種が撒かれた時から人の手が全くかけられていない
  • 人為的に栽培を開始された点で、野生茶とは異なる
  • 周りの草木などの植物と共存して育っており、農薬はおろか肥料も全く与えない
  • 慢性的な栄養不足のため、茶葉が黄色〜薄緑色をしている

上記のような厳しい環境で育てられた茶は、病気や虫に非常に強く育ちます。また肥料を与えていないため根は栄養を得るため地面深くまで根を張りそこから豊富なミネラルを取り込みます。

このような環境で作られて茶葉から作られる茶は、これまでに感じたことのないほどの強いコクで喉に吸い込まていき、飲んだあと長い余韻が続くのを感じることができます。(お茶の特徴は、これらに加え茶樹の樹齢、産地の標高・気候、土壌の状態などが影響することになります。)

HOJOではこのような野放茶園から採れた茶葉を理想とし、このような茶園から作られたお茶がいくつも存在しています。その1つが私もお気に入りのプーアル生茶である耿馬古樹生茶です。

耿馬古樹生

  • 種類:プーアル生茶
  • 産地:中国雲南省

商品ページ

耿馬古樹生(プーアル生茶)のコクの強さは、感動的です。文章で説明するまでもなく、このお茶を飲んで頂ければこれまで説明してきたことを理解していただけるものと思います。

ただ、耿馬古樹生茶は、HOJOのプーアル生茶の中でランクが高い商品となります。もし、HOJOのプーアル生茶を初めて飲まれる場合は、HOJOの別のプーアル生茶(例:東山生茶)などと飲み比べをして頂くとその違いをさらに感じていただけると思います。

HOJOのプーアル茶

HOJOの茶をよくお飲みになられている方はご存知かと思いますが、HOJOの茶のセレクションで特にラインナップが豊富なのは、プーアル茶です。 HOJOのプーアル茶については以下にてくわしくご紹介していますので、ご興味がありましたらお読みください。

現在のプロジェクト

現在、北城氏には公私ともに大変お世話になっておりますが、現在当サイト(IDLE MOMENT)の運営とは別に、現在HOJOのさらなるビジネス拡大を目的としたHOJOウェブサイトのリニューアルと、グローバルサイト(英語サイト)の制作のお手伝いをさせて頂いております。

これによりお茶に興味を持つの方々がHOJOの茶を知るきっかけとなれば光栄であり嬉しく思います。 また、今後北城氏と協力し、新しいビジネスも計画しています。私自身とても楽しみなことの1つとなっています。

PROFILE

戸田裕也、IDLE MOMENT代表。
1983年生まれ。米国大学院卒、MBA取得。
茶業、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、写真。


RELATED POST