京都最古の禅寺・建仁寺について

京都最古の禅寺 建仁寺

@建仁寺

建仁寺は、建仁2年(1202)に創建された京都最古の禅寺であり、臨済宗建仁寺派の大本山です。 宋で禅を学んだ栄西が鎌倉幕府の庇護のもと、中国の百丈山を模して建立しており、京都五山第三位の格式を誇っています。


https://www.youtube.com/watch?v=whVk0HcUb5E
建仁寺
  • 建仁寺(けんにんじ)
  • 住所:京都市東山区大和大路四条下ル小松町584
  • 拝観料:一般500円、中高生300円、小学生200円 ※小学生未満のお子様は無料
  • 駐車場情報:250円(30分)※拝観者には1時間無料駐車券発行
  • 拝観時間:3月1日~10月31日午前10時~午後4時30分(午後5時閉門)、11月1日~2月28日午前10時~午後4時(午後4時30分閉門)
  • TEL:075(561)6363
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日本における臨済宗の開祖である栄西は、日本において茶の普及と奨励に勤め、日本の茶祖としても親しまれています。



現在「けんにんさん」と呼ばれ、地元の方に親しまれている建仁寺は京都屈指の大寺院で、広大な境内には、重要文化財をたくさん見ることができます。



文化財と美しい庭を有するの建仁寺の魅力を以下に紹介していきます。



本坊(庫裏)

庫裏


本坊(庫裏)は、寺院に暮らす僧侶たちの生活の場です。建仁寺では本坊で拝観の受け付けをしており、ここから拝観はここを入り口とします。



玄関正面に飾られている大哉心乎(大いなるかな、しんや)の額は、栄西が著した興禅護国論の冒頭部分です。



国宝 風神雷神図屏風(俵屋宗達筆)

風神雷神図屏風


誰もが一度は目にしたことがある思われる『風神雷神図屏風』は、俵屋宗達によるもので国宝指定となっております。



こちらで見ることができるのはレプリカ(※本物の屏風は京都国立博物館に寄託)となっておりますが、ライトアップされて金色に輝く屏風からは迫力と美しさが感じることができます。



雲龍図襖絵(海北友松筆)

『雲龍図』襖絵/海北友松筆


雲龍図襖絵は、海北友松によるもので、阿吽の呼吸をしている二頭の龍が北と西の襖に向かい合って描かれています。こちらも他の襖絵と同じく高精細複製品が展示となっており、オリジナルは京都国立博物館に寄託されています。作者の海北友松は、北野天満宮の雲龍図などを手がけていることでも知られています。



○△□の庭

◯△◻︎の庭


建仁寺には、『◯△□の庭』、『大雄苑』、『潮音庭』という3つ個性豊かな庭があります。 こちらは「◯△□の庭」は、2006年に北山安夫より作庭されました。



◯△□はの、単純な3つの図形は宇宙の根源的形態を示し、密教の六大思想(地水火風空識)を、地(□)水(◯)火(△)で象徴したものです。



大雄苑

大雄苑


大雄苑(だいおうえん)は、「方丈」の南側に広がる枯山水庭園で七代目小川治兵衛により作庭されています。建仁寺で最も広い庭園で、白砂を敷きつめた庭園内には織田信長の供養塔である七重の石塔があります。



潮音庭

潮音庭


潮音庭(ちょうおんてい)は、方丈と渡り廊下でつながっている小書院と大書院の間に位置していいます。初夏は緑が美しく、秋は見事な紅葉を見事な紅葉を見ることができます。中央に三尊石が置かれています。



方丈(重要文化財指定)

方丈


方丈とは、住職が住む場所のことです。柿葺、単層入母屋造のこちらの方丈は、1599年に安芸(現在の広島県)にあった安国寺から移築したものだそう。



優美な禅宗方丈建築は現在重要文化財に指定されています。1934年(昭和9年)の室戸台風によって一度は全壊しましたが、1940年(昭和15年)に再興されています。内部には十一面観音が祀られているほか、竹林七賢図、琴棋書画図、雲龍図などの襖絵が展示されています。



双龍図(小泉淳作筆)法堂内

双龍図

双龍図は、2002年(平成14年)、建仁寺創建800年を記念して日本画家の小泉淳作氏により法堂の天井に双龍図が描かれたもので、縦11.4m、横15.7mと壮大なスケールで描かれた迫力ある水墨画となっています。



法堂(はっとう)とは住職が大法を演説するために使われる建物ことで、この法堂内の正面須弥壇には本尊釈迦如来座像と脇侍迦葉尊者・阿難尊者が祀られています。



風雅な茶室 東陽坊



東陽坊は、1587年に豊臣秀吉が催した北野大茶会で利休の高弟、真如堂東陽坊長盛が担当した副席と伝えられています。



草庵式二帖台目席で、大正時代に現在の地に移築されました。二帖台目席とは、1帖の合いの間と2帖の台目向板の控室、そして板の間の水屋からなる茶室のことです。



東陽坊は二帖台目席の模範とされ、これを手本とした茶室が後の時代に数多く造られました。





建仁寺イベント

坐禅会


建仁寺は伽藍や庭、文化財を見学する他にも以下のようなイベントも開催しています。 詳しくはこちら以下のリンクにて紹介されています。


建仁寺/禅寺体験



坐禅会

個人での参加の場合

建仁寺では、毎月第二日曜日の午前8時から千光会という坐禅会(と法話)が行われています。 参加費は無料で、事前予約は必要なく、誰もで参加することができます。



座禅は午前8時より2回行われます。(20分×2回)その後、お経を唱和した後に、住職の御法話を聞きます。 終了は10:00 前後となります。(所要時間は約2時間)坐禅会に参加した後で境内を見学することもできます。


座禅体験ページ 座禅会パンフレット



団体での参加の場合

団体による座禅会の申し込みも受け付けているようです。 詳しくは以下のページをご覧ください。


建仁寺/禅寺体験

  • 申し込み方法:FAXまたはメールのみ
  • 申し込み先:大本山建仁寺 教学部
  • FAX:075-561-5777
  • Mail:info@kenninji.jp


写経体験

写経体験についても以下のページにて紹介があります。

建仁寺/禅寺体験



参考情報

  • 建仁寺では写経体験も行っています。費用は千円で、事前予約は必要ありません。
  • 本坊で随時受付しており、道具一式も用意してもらうことができます。

体験内容
  • 所要時間:約45分
  • 納経料:1,000円
  • 受付時間:10時〜15時30分
  • お申し込み方法:写経体験は建仁寺本坊 売店にて随時、受付。
  • 般若心経写経用紙、写経用具は建仁寺大書院にて用意あり。
  • ※11月1日~2月28日の期間は閉門時間が16時30分となりますので、写経体験の前に拝観されるか、15時までの受け付けをおすすめいたします。

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