京都・和束 | 茶園森福について

京都・和束 茶園森福について

茶園森福は、京都和束町にて、森崎領・優夫妻が中心となって営まれている茶園で、日本茶の栽培、製造および販売を一貫して行われています。



お二人とは年齢が近いことや、美味しいお茶に対する共通理解があったことから、すぐに意気投合し、お互いの住む場所を行き来したり、たくさんのお茶を飲んだり、茶園を見学させて頂いたりしながら、お茶のことやこれからの目標について語り合うなどとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。




京都・和束 茶園森福

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東京を出て和束にてお茶作りを始める

森崎夫妻は、元々東京出身のお二人です。 森崎夫妻が茶園森福を立ち上げたのが、2016年のこと。それまでは東京にてそれぞれお茶とは全く関係のないお仕事に就かれていたそうです。



そんなお二人が、昔から好きだったというお茶を作ることを真剣に考え、新規就農の受け入れ体制とお茶づくりの環境が整っている和束に越してきたのでした。





体に優しく美味しいお茶

茶園森福が目指すのは、体に優しく、美味しいお茶です。 茶園森福は、和束にていくつかの茶園を管理されていますが、全て農薬と化学肥料を与えずに栽培を行っています。





農薬と化学肥料を与えない栽培は健康面だけではなく、美味しい作りについても考えられた栽培方法です。



肥料を与えてもらえない茶樹は、自ら栄養を得るため努力をするようになり、根を地中深くまで伸ばしていきます。そして、長く下まで伸びた根は地中からの豊富なミネラルを吸い上げ茶葉に蓄えていきます。



このミネラルを豊富に含んだ茶葉から作られるお茶は、とても強いコクと余韻をもたらしてくれるお茶となります。



茶園森福のお茶の楽しみ方

茶園森福のお茶は、窒素肥料などの化学肥料などを全く与えていませんので、一般的に味しい日本茶の要素とされる『うま味』を感じることはありません。

その代わりに厳しい環境で育った茶園森福のお茶は、喉に吸い込まれていくようなコクとそのあとに残る余韻を感じていただけると思います。

この点を理解していただくと、茶園森福のお茶をもっと楽しんで頂けると思います。



茶園森福では『宇治在来種』で樹齢の高い茶樹の茶園も管理されていますが、これらも深い味わいをもたらす要因となっていえると言えます。





在来種とは

在来種とは、茶樹が品種化される前にから存在する茶樹のことです。(品種化されたものでもっとも有名なものに藪北・ヤブキタという品種があります。)

挿し木法で栽培されている最近の品種化された茶樹に比べ、種から育ってい在来種は根の張りが強く、地中深くまで長く伸びているのが一般的です。

茶樹の品種化が盛んになるにつれて、多くの在来種は品種化された茶樹へと切り替えが行われているため、現存する在来種の茶樹は少なくなってきており貴重な存在となってきています。



これは、雲南省の奥地でプーアル茶が作られる現場を見学してきた際に学んだことですが、茶樹の生育環境がより自然に近い環境になればなるほど、コクと余韻が強くなっていきます。このようなお茶は、世界的に価値のあるお茶として評価されて高い値がつけられます。



中国・雲南省レポート



茶園森福さんが取り入れているこの栽培方法は、全く特別なものではなく、尊敬する『月ヶ瀬健康茶園』さんでも、同じように自然生態系に即したお茶づくりを行われています。





森崎夫妻の人柄が表れるやさしいお茶

茶園森福のウェブサイトやお茶にパッケージに描かれている可愛い七福神のキャラクターたちは、森崎優さんのデザインによるものです。




なんとも言えないゆるかわなデザインは、お二人の人柄がよく現れているようです。



LINEスタンプ/茶園森福





栽培から販売まで一貫して行う

茶園森福さんは、茶園の管理から、お茶の製造、販売まで一貫して行われています。通常、お茶農家の方は、製茶後の『茶の販売』は行わないのが一般的ですが、自分たちの作ったお茶を責任を持って購入者の方へお届けしたいという思いから、お茶の販売までも行われています。



現在、茶園森福さんのお茶を購入する方法は2つあります。



①オンラインショプ



茶園森福のウェブサイトのオンラインショップにてお茶の注文が可能です。ぜひオンラインショップをご覧になられて見てください。





②イベント出店

消費者の方と直接触れ合える機会として、茶園森福さんは積極的にイベント参加し、お茶の販売を行われています。出店情報は、お知らせに確認ができます。



拠点が関西のため、京都・大阪近辺での手作り市やフリーマーケットなどの出店が多いようですが、最近では新しい試みとして、コミックマーケット(通称コミケ)にも参加されたようで、こちらの反響も大きかったようです。





和束町について

茶園森福の茶園ある和束町は、京都市内から南へ車で約1時間ほどの場所にあります。





和束町に着くと辺り一帯に茶園が広がります。



この地域は昔から恵まれた気候条件と土壌により、品質の良い茶の産地として知られています。今でここに暮らす人々の多くが茶業に関わっているほど和束では茶の生産が盛んに行われています。



現在では、京都府内で生産される茶の約4割が和束で作られていますが、その多くの茶が茶問屋を通じて『宇治茶』として出回るため、『和束』の名は一般的に全国では知られていないようです。



鷲峰山にある茶園



近年では、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の生産も盛んで全国トップクラスの生産量を誇っています。私自身何度もこの和束を訪れており、茶園森福の森崎夫妻と一緒に和束町一帯を見て回っていました。





d:matcha Kyoto CAFE&KITCHEN

d:matcha Kyoto CAFE&KITCHENは、和束産の茶を用いたユニークな食事やスイーツ、飲み物を頂けるお店で、和束町を訪れた際に何度か立ち寄っています。


碾茶入り担々麺



d:matcha Kyoto CAFE&KITCHEN
  • 住所:〒619-1212 京都府相楽郡和束町釜塚京町17
  • OPEN:11時00分~16時00分(定休日:水曜、木曜)
  • TEL:0774-74-8205
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ホームページ



こちらのお店では、店内の飲食の他、パンなどのテイクアウト商品の販売もしています。和束に立ち寄られた際に一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。



PROFILE

戸田裕也、IDLE MOMENT代表。
1983年生まれ。米国大学院卒、MBA取得。
茶業、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、写真。


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