玉露とは
玉露とは、茶葉摘み取り前の一定期間、茶畑のまわりに棚を作り、そのうえに葦簀(よしず)などの自然素材や黒い化学繊維で覆いをした「覆下茶園」で被覆栽培(ひふくさいばい)された新芽だけを使って作られた日本茶を代表する緑茶の1つです。
とろりとした口当たりとふくよかな甘みとまろやかな味わい、そして特有の深みのある香り(覆い香)が特徴となっています。
以下では、玉露の基本的な淹れ方を紹介しています。以下の淹れ方はあくまでも標準的な淹れ方となります。この方法でお試しにされた後は、ご自身の嗜好や、その時々の気分に合った温度や濃さを見つけてみてはいかがでしょうか。
玉露の淹れ方(3人分)
- BASIC INFO
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- 茶葉:10g
- 急須:100mlの湯が入るもの
- 湯呑み茶碗:実質容量30ml
- 湯量:90ml
- 湯温:約60℃
- 浸出時間:1分半
玉露を淹れる手順(3人分)
①湯温を調整する
お湯は、一度沸騰させたものを60℃に湯冷ましして使用します。 お湯は移し替えることで、湯温を約7〜8℃に下げることができます。
湯冷ましはどんな方法でも構いませんが以下が一例となります。
- 湯温の調整方法例
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- 沸騰させた湯をポットへ移す(約100℃ → 約90℃)
- ポットの湯をを湯呑み茶碗へ移す(約90℃ → 約83℃前後)
- 湯呑み茶碗の湯を急須へ移す(約83℃前後 → 75℃前後)
- 急須の湯を湯冷ましへ移す( 75℃前後 → 67℃前後)
- 湯冷ましに移した後、少し時間を置くことで約60℃前後に調整する
②茶葉を用意する
3人分で茶葉10gの茶葉を急須に入れます。(ティースプーン5杯)
③急須へお湯を注ぐ
湯冷ましした(湯呑茶碗の)お湯を茶葉の入った急須にゆっくり注ぎます。
④お茶を均等に注ぎ分ける
待ち時間(浸出時間)、1分半。 湯呑み茶碗へ注ぐ際は、一度に注ぎ切らずに、1つめの茶碗→2つ目→3つ目と注いだら、3→2→1と戻って、最後の一滴を注ぎきるまで繰り返します。(廻し注ぎ)
⑤二煎目を美味しく飲むために
二煎目を美味しく飲むために必ず最後の一滴まで注ぎきります。 お茶を注ぎきったら急須の中に蒸気がこもらないように蓋を少しずらしておきましょう。
⑥二煎目の淹れ方
二煎目は、一煎目より茶葉が開いているので、少し湯冷まししたお湯で一煎目より短い時間で淹れます。 浸出時間は一煎目の半分位。同じように廻し注ぎをし、それぞれの茶碗に注ぎ分けます。
⑥三煎目の淹れ方
三煎目は更に二煎目より温度を上げてさらに短い 浸出時間とします。