美味しくお茶を淹れるコツ|水の硬度について

水の硬度について

水の硬度とは

水の硬度とは、水中のマグネシウムとカルシウムの量に対応する炭酸カルシウム(CaCO3)、または酸化カルシウム(CaO)で表した数字のことです。 高度の単位は国によって異なり、アメリカではCaCO3濃度が1mg/リットル、ドイツではCaO濃度が1mg/100ml、硬度1度をフランスではCaCO3濃度が1mg/100mlとしています。


国別で異なる硬度の単位※硬度1度

  • アメリカ:CaCO3濃度が1mg/リットル(※日本)
  • ドイツ :CaO濃度が1mg/100ml
  • フランス:CaCO3濃度が1mg/100ml

日本では、以前までドイツ硬度が使用されていましたが、最近はアメリカ硬度を採用しているので、水中のカルシウムやマグネシウムなどの量を、これに相当する炭酸カルシウム(CaCO3)に換算して、試料1リットルについてのmg数で表しています。

なお、ドイツ硬度はアメリカ硬度に係数0.056を乗じることで得られ、アメリカ硬度はドイツ高度に17.85を乗じて得ることができます。

それぞれの原子量は、Ca=40、Mg=24.3、分子量は、CaCO3=100なので、カルシウム濃度・マグネシウム濃度からの計算は以下のようになります。

  • 硬度(mg/リットル)≒カルシウム量(mg/リットル)×2.5+マグネシウム量(mg/リットル)×4.1

日本ではわかりやすく、硬度100未満のものを軟水、100以上を硬水と呼んでいますが、WHO(世界保健機関)による飲料水水質ガイドラインは次のとおりとなります。

WHO(世界保健機関)による飲料水水質ガイドライン
  • 軟水:硬度0-60mg/L未満
  • 中程度の軟水:硬度60-120mg/L未満
  • 硬水:硬度120-180mg/L未満
  • 非常な硬水:硬度180mgL以上

また、水の硬度は茶の香り、水色、滋味に影響を与えることがあるので注意が必要となります。 「お茶によい水」は30〜80mg/リットル位で、高くても120mg/リットルまでが一般的におすすめとなっています。

日本の水道水は、ほとんどが軟水なっており、特別気にする必要はありませんが、ミネラルウォーターを使用してお茶を淹れる場合には、その硬度をしっかりと確認してから使用するようにしましょう。

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